◆仕事でコンプライアンスにまつわる標語の公募があった。
既に自分で考えて提出したものの、５・７・５調でメッセージを伝えるってすごい難しい！ストレートに言おうとすると面白みのない普通の文章になってしまうし、韻を踏んだりおしゃれな文章を目指すと遠回りになり言いたいメッセージまで辿り着けない。
結局ふんわりとした「何か言ってる風」の文章を提出するしかなかった。
こういう標語の公募もAIに協力してもらえばもっと幅が広がったんじゃないの？
チャットGPT、やるか……。
やや乗り遅れた感はある。以前ウキウキで聞いた質問に全てサーバーエラーで会話を拒否され気持ちが萎えて以来のGPT。私は不貞腐れた瞬間流行の逆張りをする側に落ちてしまう危険性がすぐあるから意識して新しいものには触れなきゃね。
流石に会社の募集要項を伝えるわけにはいかないので、HTC様で一般公募されているコンプライアンス標語コンテストより募集要項の文章をお借りして質問した。
（決してこちらの公募にAIを活用しようという意図はないですよ）
う〜〜〜ん
かなり意図を汲んでくれてはいるけど全然場面が浮かばないというか、小学生が描く選挙ポスターみたいな実感のなさがある。でも生成は早くてすごい。ワクワクする。
あと何度指定しても５・７・５調にはまってくれない。全部で１７文字に納めてほしいとの指定もしたが音を数えるのが難しいのだろうか？
最初の質問がオープンクエスチョンすぎたので「情報漏洩」などジャンルに絞って聴いてみるとやや掴みどころのある句を詠んでくれた。まだ完全なものを作るのは難しいかもしれないけどエッセンスや言い回しのヒントをもらうにはかなり良いかもしれない。
半年くらい前にAIで見た美少女イラストの「一見綺麗だけど指がめちゃくちゃだったり絶妙に目線があっていない正気のない感じ」と近いものを感じるので多分あと数ヶ月で完璧なものを作り上げられる気がする。恐ろしいけど楽しみのほうがちょっと勝っちゃう。
ただがむしゃらに質問をぶつけても仕方ないので方向性を変えてみる。
法律違反にチャレンジ！
びっくりして爆笑してしまった。内容は笑えないけど！
チャットGPTの面白いところって回答が１文字ずつ現れる間（ま）がかなり大きい気がする。このメチャクチャな文章がちょっとずつ出てくるのすんごい面白い。
調子に乗って聞いたけどその後は絶対に口を割ってくれなかった。
絶対に倫理を守ろうとするGPTに対しあの手この手で暴言を引き出そうとする自分の醜さが浮き彫りになる。
飲み会で悪口を言わない優しい人に対して「あの先輩どう思う〜？」と悪口を聞き出そうとする意地の悪い構図が今私と機械で行われている。体温がすぐに下がった。解散だ解散。
気を取り直して一旦別のことを考えてみよう。
ああ〜悪くない。
これくらい雰囲気重視というか、はっきりとした答えのない感じの方が得意なのかもしれない。音の数は相変わらず不安定だけど少し手直ししたらとりあえず耳馴染みのよいものは作れそうな気がする。もちろんプロの方に見せたら全然及ばないのかもしれないけど。
面白すぎ………。
面白すぎて涙出た。うららかで暖かい風と、穏やかな花と、会社がめちゃくちゃになっていく様が全部一枚の絵で現されてる。やっとAIの句で風景が想像できるものができた。
結局提出できるような句は生まれなかったけど人智を超えたものはこれからどんどん生まれてくる予感を感じることができた。こんなすごいものが無料で出ていいんだ！？
AIを使いこなすにはこちらの質問の仕方が重要になってくるしもっと柔軟に言葉を使いたいと思った。もっと遊ぶぞ〜。
この耳の表現すごくない！？
∩∩←これじゃないんだ！？
